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仲宗根敦子「子どもの脳と心がぐんぐん育つ絵本の読み方選び方 」まとめ・レビュー

2021年2月20日

こんにちは!こんにちは。おやつ×絵本のレッスンをやっているれいかです。

 

子どもへの絵本の読み聞かせをしていると、悩みが出てきますよね。

 

そんな悩みに対して答えが『子どもの脳と心がぐんぐん育つ絵本の読み方選び方 』にありました。

絵本の読み方に関しては、目から鱗のような情報が載っています。

 

子育てをしている人へはもちろん、プレママ・パパや保育士さんなどの子どもと関わる人、保育学生などに、とっても参考になることばかりの一冊です。

 

サクッと1時間半くらいで読めて、学びが多い本書をぜひ手にとってみてください。

 

文字が大きめなのが地味にうれしい・・・

 

 

子どもの脳と心がぐんぐん育つ絵本の読み方選び方

この本の著者は、一般財団法人の絵本未来創造機構の代表理事を務めており、絵本読み聞かせのプロフェッショナルとしても活躍されている、仲宗根敦子さんが書かれた著書になります。

 

仲宗根敦子さんの経歴はこちらの記事にまとめてあります。

Check
【仲宗根敦子さんプロフィール】絵本未来創造機構の代表理事になったきっかけとは?

続きを見る

 

毎日たったの10分!

子どもに絵本を読み聞かせるだけで、親子で自己肯定感が上がる絵本の読み方が書かれています。

 

✓絵本がなぜ良いのか

✓絵本で自己肯定感が上がる理由

✓読み聞かせの3つのポイント

✓読み聞かせでどういう変化があったのか

✓読み聞かせでの疑問

 

絵本に関する情報はもちろん、最後には、

・読み聞かせにおすすめの絵本120冊

・おかあさんにおすすめの絵本20冊

も掲載されています。

 

 

日本を代表する脳神経外科医である、篠浦伸禎先生監修のもと、脳科学的な観点からの読み聞かせの効果も解説されているので、きちんと裏付けもされています。

 

絵本のすごさだけではなく、言われてみたら疑問に思うことなどもすべて網羅されてあるので、子どもと関わる人にはぜひ読んでほしい一冊です。

 

本書の「はじめに」が無料公開されています。無料公開はこちらから

 

第1章 脳を育てる絵本の読み方

お子さんに絵本を読むとき、こんなことしていませんか?▼

 

・頑張って演技してる

・ゆっくり

・はっきりと読んであげて

・読み終わったらどうだった?と聞く

 

これやってしまっている人、多いのではないでしょうか。

 

これ、実は子どもにとっては逆効果なんです!

 

本書には、子どもに効果的な絵本の読み方と理由もきちんと書いてあります。

 

個人的に「読み聞かせの3つのポイント」が特に驚きでした。

(無料公開されている「はじめに」にも書かれています)

 

読み聞かせの3つのポイント

①ゆっくり読まない

②声色を変えない

③読んだ後に子どもをほめる

 

おそらく、ゆっくり読まないの部分に驚く人が多いのではないでしょうか。

私自身、「ゆっくり、はっきり読んだほうが、子どものためになるんじゃないか」と思っていました。

しかし、それは逆効果なんだと!なんと驚き!

 

読み聞かせ方って確かに自己流でやる人が多いですよね。

 

でも、どうせ毎日読み聞かせるのであれば、効果が最大のほうがいいですよね。

 

本書には、それらが詳しく書いてあるので、ぜひその部分、ぜひチェックしてみてください。

「絵本って、よくわからないけどなんかスゴイ...」って思いました。

 

第2章 絵本が育む心の力=EQ

そもそもEQってなんやねん!

 

EQとは、Emotional Intelligence Quotientの略で、「感情知能」、「非認知能力」ともよばれています。

 

具体的には

 

・自分の感情がコントロールできたり

・自己肯定感が高い

・人間関係をうまく構築できる

 

などの能力のことを指します。

どんな人でもこの能力、欲しいですよね。

子どもにも、こんな能力を持って育っていってほしいですよね。

 

この本によると、なんと絵本でこのEQが高められるんです!

 

絵本でEQ力が高められる理由は、5つあるそうです

 

先ほどの絵本の効果的な読み方の3つのポイントと関連しており、「なぜ絵本が良いか」というのが、ここでようやく納得できます。

 

 

絵本は、明るいストーリーハッピーエンド優しい言葉がたくさん書かれているなど、精神的にとても良い影響を与えてくれます。

脳科学的な観点からも実証されているそうです。

 

もちろん子どもだけではなく、「大人の心」にもダイレクトに伝わります。

子どもに読み聞かせているのに、大人の自分たちにも、良い影響があるのはすごいですよね。

 

第3章 絵本を読むだけで自己肯定感が上がる

たかが絵本で自己肯定感が上がるんかいな

 

・・・それが上がるんです

 

絵本の読み聞かせ方の3つのポイントの3つ目、「読んだ後に子どもをほめる」の理由がこれになります。

 

親に褒められるって、子どもにとってすごくうれしいことです。

 

自分のことをちゃんと見てくれている!

に認められた!

と子どもは感じてくれるんです。

 

この小さな「うれしい」の積み重ねが、自己肯定感を上げる理由なんですね。

 

 

ただ、一つだけ問題があります。

 

それは「自己肯定感が低いママ・パパからは、残念ながら、「自己肯定感が高い子ども」は、育たない」です。

 

なので、まずは自分(大人)の自己肯定感を高めることが大切です。

 

 

第4章 読み聞かせに適した絵本の選び方

子どもに絵本を選ぶのって意外と難しいですよね・・・

ここでは絵本を選ぶときの7つのポイントが紹介されています。

 

年齢だったり、性別のことなど、どんなことに気を付ければよいのか、生活に直結する絵本や、感性や個性を養う絵本など、子どもの成長に合わせて、読む絵本を選ぶポイントが違います。

 

でも、子どもの年齢や親の意思ではなく、子どもが自ら絵本を持ってきて「これ読んで!」と言ってきてくれたら、最高ですよね。

 

 

第5章 読み聞かせの困った解決! Q&A

第5章では、よくある質問に対する答えがたくさん載っています。

載っている質問をいくつか抜粋します。

読み聞かせに対する質問

  • 電子絵本の読み聞かせでも、よいのでしょうか?
  • 絵本を破ったり、噛んだりしてしまいどうしたらよいでしょうか?
  • 小学生からでも、絵本の読み聞かせは効果がありますか?
  • 図鑑はどう読めばいいのでしょうか?
  • 文字のない絵本はどう読めばいいのでしょうか
  • パパが読み聞かせをやってくれません。どうしたら積極的にやってくれますか?
  • 発達障害の子どもにも読み聞かせをした方がいいのでしょうか?

読み聞かせをしていると、疑問に思うことがたくさんありますよね。

その疑問に対する答えがたくさん載っています。

 

絵本の読み聞かせで困っていること、疑問がある人に、本当に読んでほしいです。

 

 

まとめ

驚きの読み方が紹介されていたり、正直「いや、ホントかよ」と思うようなエピソードもありました。

 

ですが、それだけ絵本には可能性が秘めており、読み方ひとつで、こんなにも子どもの成長が目に見えてわかるのは驚きです。

 

絵本好きの大人としてますます、「絵本の良さをもっとたくさんの人に知ってほしい!」と思える1冊です。

 

本書には、おすすめされている絵本の読み聞かせ方を行った結果、どもに変化があった!などのエピソードがたくさん載っています。例えば、以下の例です。

・文字を教えていない4歳の息子から、突然お手紙のプレゼント!

・泣き虫だった息子がクラスのリーダーに!

・恐竜図鑑の読み聞かせで、言葉の遅れが気にならなくなった!

・発達障がいかもと言われていた娘に、絵本の読み聞かせを続けたところ、グレーゾーンではないという診断に変化!

・絵本で育てられ、耳が聞こえなくても会話可能に ほか

絵本ってすごい!ってなりますよね。

 

さらになんと最後に「年齢別読み聞かせにおすすめの絵本が120冊」も付録としてしてついています。

こういうのって意外にありがたいですよね。

 

とても情報量の多く、今までにありそうでなかった絵本の効果的な読み方の本です。

興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

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