
子どもへの絵本の読み聞かせをしていると、悩みが出てきますよね。
そんな悩みに対して答えが『子どもの脳と心がぐんぐん育つ絵本の読み方選び方 』にありました。
絵本の読み方に関しては、目から鱗のような情報が載っています。
子育てをしている人へはもちろん、プレママ・パパや保育士さんなどの子どもと関わる人、保育学生などに、とっても参考になることばかりの一冊です。
サクッと1時間半くらいで読めて、学びが多い本書をぜひ手にとってみてください。

目次
子どもの脳と心がぐんぐん育つ絵本の読み方選び方
この本の著者は、一般財団法人の絵本未来創造機構の代表理事を務めており、絵本読み聞かせのプロフェッショナルとしても活躍されている、仲宗根敦子さんが書かれた著書になります。
仲宗根敦子さんの経歴はこちらの記事にまとめてあります。
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【仲宗根敦子さんプロフィール】絵本未来創造機構の代表理事になったきっかけとは?
続きを見る
毎日たったの10分!
子どもに絵本を読み聞かせるだけで、親子で自己肯定感が上がる絵本の読み方が書かれています。
✓絵本がなぜ良いのか
✓絵本で自己肯定感が上がる理由
✓読み聞かせの3つのポイント
✓読み聞かせでどういう変化があったのか
✓読み聞かせでの疑問
絵本に関する情報はもちろん、最後には、
・読み聞かせにおすすめの絵本120冊
・おかあさんにおすすめの絵本20冊
も掲載されています。
日本を代表する脳神経外科医である、篠浦伸禎先生監修のもと、脳科学的な観点からの読み聞かせの効果も解説されているので、きちんと裏付けもされています。
絵本のすごさだけではなく、言われてみたら疑問に思うことなどもすべて網羅されてあるので、子どもと関わる人にはぜひ読んでほしい一冊です。
本書の「はじめに」が無料公開されています。無料公開はこちらから
第1章 脳を育てる絵本の読み方
お子さんに絵本を読むとき、こんなことしていませんか?▼
・頑張って演技してる
・ゆっくり
・はっきりと読んであげて
・読み終わったらどうだった?と聞く
これやってしまっている人、多いのではないでしょうか。
これ、実は子どもにとっては逆効果なんです!
本書には、子どもに効果的な絵本の読み方と理由もきちんと書いてあります。
個人的に「読み聞かせの3つのポイント」が特に驚きでした。
(無料公開されている「はじめに」にも書かれています)
読み聞かせの3つのポイント
①ゆっくり読まない
②声色を変えない
③読んだ後に子どもをほめる
おそらく、ゆっくり読まないの部分に驚く人が多いのではないでしょうか。
私自身、「ゆっくり、はっきり読んだほうが、子どものためになるんじゃないか」と思っていました。
しかし、それは逆効果なんだと!なんと驚き!
読み聞かせ方って確かに自己流でやる人が多いですよね。
でも、どうせ毎日読み聞かせるのであれば、効果が最大のほうがいいですよね。
本書には、それらが詳しく書いてあるので、ぜひその部分、ぜひチェックしてみてください。

第2章 絵本が育む心の力=EQ

EQとは、Emotional Intelligence Quotientの略で、「感情知能」、「非認知能力」ともよばれています。
具体的には
・自分の感情がコントロールできたり
・自己肯定感が高い
・人間関係をうまく構築できる
などの能力のことを指します。
どんな人でもこの能力、欲しいですよね。
子どもにも、こんな能力を持って育っていってほしいですよね。
この本によると、なんと絵本でこのEQが高められるんです!
絵本でEQ力が高められる理由は、5つあるそうです。
先ほどの絵本の効果的な読み方の3つのポイントと関連しており、「なぜ絵本が良いか」というのが、ここでようやく納得できます。
絵本は、明るいストーリーやハッピーエンド、優しい言葉がたくさん書かれているなど、精神的にとても良い影響を与えてくれます。
脳科学的な観点からも実証されているそうです。
もちろん子どもだけではなく、「大人の心」にもダイレクトに伝わります。
子どもに読み聞かせているのに、大人の自分たちにも、良い影響があるのはすごいですよね。
第3章 絵本を読むだけで自己肯定感が上がる

・・・それが上がるんです。
絵本の読み聞かせ方の3つのポイントの3つ目、「読んだ後に子どもをほめる」の理由がこれになります。
親に褒められるって、子どもにとってすごくうれしいことです。
「自分のことをちゃんと見てくれている!」
「親に認められた!」
と子どもは感じてくれるんです。
この小さな「うれしい」の積み重ねが、自己肯定感を上げる理由なんですね。
ただ、一つだけ問題があります。
それは「自己肯定感が低いママ・パパからは、残念ながら、「自己肯定感が高い子ども」は、育たない」です。
なので、まずは自分(大人)の自己肯定感を高めることが大切です。
第4章 読み聞かせに適した絵本の選び方
子どもに絵本を選ぶのって意外と難しいですよね・・・
ここでは絵本を選ぶときの7つのポイントが紹介されています。
年齢だったり、性別のことなど、どんなことに気を付ければよいのか、生活に直結する絵本や、感性や個性を養う絵本など、子どもの成長に合わせて、読む絵本を選ぶポイントが違います。
でも、子どもの年齢や親の意思ではなく、子どもが自ら絵本を持ってきて「これ読んで!」と言ってきてくれたら、最高ですよね。
第5章 読み聞かせの困った解決! Q&A
第5章では、よくある質問に対する答えがたくさん載っています。
載っている質問をいくつか抜粋します。
読み聞かせに対する質問
- 電子絵本の読み聞かせでも、よいのでしょうか?
- 絵本を破ったり、噛んだりしてしまいどうしたらよいでしょうか?
- 小学生からでも、絵本の読み聞かせは効果がありますか?
- 図鑑はどう読めばいいのでしょうか?
- 文字のない絵本はどう読めばいいのでしょうか
- パパが読み聞かせをやってくれません。どうしたら積極的にやってくれますか?
- 発達障害の子どもにも読み聞かせをした方がいいのでしょうか?
読み聞かせをしていると、疑問に思うことがたくさんありますよね。
その疑問に対する答えがたくさん載っています。
絵本の読み聞かせで困っていること、疑問がある人に、本当に読んでほしいです。
まとめ
驚きの読み方が紹介されていたり、正直「いや、ホントかよ」と思うようなエピソードもありました。
ですが、それだけ絵本には可能性が秘めており、読み方ひとつで、こんなにも子どもの成長が目に見えてわかるのは驚きです。
絵本好きの大人としてますます、「絵本の良さをもっとたくさんの人に知ってほしい!」と思える1冊です。
本書には、おすすめされている絵本の読み聞かせ方を行った結果、子どもに変化があった!などのエピソードがたくさん載っています。例えば、以下の例です。
・文字を教えていない4歳の息子から、突然お手紙のプレゼント!
・泣き虫だった息子がクラスのリーダーに!
・恐竜図鑑の読み聞かせで、言葉の遅れが気にならなくなった!
・発達障がいかもと言われていた娘に、絵本の読み聞かせを続けたところ、グレーゾーンではないという診断に変化!
・絵本で育てられ、耳が聞こえなくても会話可能に ほか
絵本ってすごい!ってなりますよね。
さらになんと最後に「年齢別読み聞かせにおすすめの絵本が120冊」も付録としてしてついています。
こういうのって意外にありがたいですよね。
とても情報量の多く、今までにありそうでなかった絵本の効果的な読み方の本です。
興味がある方はぜひ読んでみてください。
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